スターアイランドさんのexe.gameをやる-11 ~Memory.exe(2)~

スターアイランドさんのexe.gameをやる第11弾。前回いよいよ最終作Memory.exeの紹介に入りました。ここからは怒涛の展開が続きます。

矛盾だと思っていた箇所が綺麗に伏線として回収され、いよいよ物語の核心に迫っていきます。

衝撃の事実に驚かないでくださいよ。

それではスタアイさんが書き上げた驚愕の真相を見ていきましょう。

スターアイランドさんのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCcO6BOPrvZ72iFxptHxovzQ

ダイヤ島で
前回の記事でのまめすけくん達の会話から場面が切り替わり、人間とドラゴンが共生する島、ダイヤ島での出来事が映し出されます。

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ダイヤ島は前作Nightmare.exeでまめすけくんが冒険した舞台であり、そこでまめすけくんは魔法を使えるようになっていました。

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当然、普通の人間の世界とは完全に隔絶された島です。まめすけくんも悪夢の世界からここに辿り着いていました。

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そんな折、影楓は「ジェンビュー」という高名な魔法科学者に「大事な話がある」として呼び出されました。まめすけくん達のことについても何か知っていそうです。

そこで影楓はドロップとセレーネを連れてジェンビューの経営する喫茶店にお邪魔することに。

果たして、まめすけくんの世界とドロップ達の世界は一体どのような繋がりを持っているのでしょうか?そもそもなぜまめすけくんのいる「普通の世界」と魔法やドラゴンが存在する「魔法の存在する世界」が接続していたのでしょうか?

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そして、ジェンビューの喫茶店にやってきました。

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そして着くなりジェンビューは何やら妙なことを話し始めます。100年前?前世?一体何のことなのでしょう?

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夢で見た真実
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一方のまめすけサイド。洞窟を脱出したまさみは4人を引き連れ次のエリアへと向かいます。

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するとそこにはなぜか綺麗に整えられたベッドが。しかもそこで寝ろと言うのです。

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ベッドは4つなのでまさみ以外の四人は眠りにつきます。すると、4人は少しづつ夢の世界に入り込み…。

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なんと、4人はそれぞれこれまでの4つのゲーム(Children,Destiny,Nightmare,Beginning)の時間軸に飛ばされます。豪華にも顔グラフィックもその時のゲームのものに。飛行機や電車のリバイバル塗装みたいですごい胸熱な演出です。

そして、この夢の中で4人は衝撃の真実を目にすることになります。

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それは、まさみは雪子、スターアイランドさんとはすでに知り合いであり、雪子さんに至っては会う直前で記憶を消しお互いに素性を分からなくしていたということ。

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各々のゲームの始まりには「ヴェン」という悪魔が関わっており、その度に主人公の小学生4人を殺せとまさみに命令していたということ。

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そして極め付きにまさみは輪廻転生を繰り返しており、またその記憶を引き継いでいること。そして一番最初の輪廻ではまさみは悪魔(にかなり近い人間)から生まれた女だったが、途中で家族を裏切り人間を守る側についたことが明かされます。そして、人間側に着くきっかけを与えてくれたのが雪子さんだったことも判明します。

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またここでまめすけくんのいる町の名前が明かされます。星蘭町(せいらんちょう)という町だそうです。いい名前ですね。

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衝撃の事実を知らされ、あっけにとられながら4人は起床。そしてここで再び視点がドロップ達に移ります。

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ディストピアの世界を抜けて
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嬉しそうにドーナツをもぐもぐするドロップ。彼は大の甘党です。

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そんなドロップをよそにジェンビューの話が始まります。まめすけくんの前世とはいったいどういうことなのか?

その話の過程で影楓がこの物語で最も重要かつ衝撃的なことを口にします。それが

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このスターアイランドさんのexe.gameシリーズの時間軸は今から約400年後の2450年であるということ。そして「魔法」や「ドラゴン」「輪廻転生」といった存在が科学的に証明された未来の物語だったということです。

さらに、魔法という超自然的な存在が確認されたものの、それを受け入れられない人間(星蘭町)と受け入れた人間(ダイヤ島)との間で戦争が勃発し、星蘭町とダイヤ島は完全に断絶。
星蘭町は25世紀の世に存在しながら21世紀の水準に留まった科学技術を持つ社会になり、一方のダイヤ島は魔法を元にした非常に進んだ科学技術を持つ社会に発展しました。なお、星蘭町では魔法などの超自然現象は初めからなかったことにされています。

まとめると、ダイヤ島と星蘭町はお互いに物理法則の異なるパラレルワールドではなく、魔法が存在する完全に同じ世界線に存在していることになります。

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また21世紀から25世紀までの間に無理な人口増加計画があったこと、2350年代にダイヤ島でオウガに端を発する連続変死事件があったことも明かされます。

それと、戦争をしていた行政単位が「町」であったことから「国」と言う単位はほぼ消滅していることが分かります。一応おまけコーナーで「日本」や「イギリス」といった単語は出ますが、形骸化しているのは間違いないでしょう。詳しく言及されるわけではありませんが、国家が崩壊し科学技術が21世紀のまま停滞したディストピアを経て今の星蘭町及びダイヤ島があるのです。

ずっと私たちプレーヤーと同じ世界観に暮らしていると思っていたまめすけくんたち。しかし、彼らは本当はディストピアを潜り抜けた先の砂で出来たユートピアを生きていました。
しかし、その砂のユートピアも悪魔たちの手によって崩れる寸前。その崩壊を食い止めんと悪魔を裏切ったまさみが動き出し、その争いにまめすけくんたちが巻き込まれたのです。

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影楓の衝撃の発言も終わりいよいよジェンビューが前世のまめすけくん達のことを語り始めます。

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魔法科学者のジェンビュー。輪廻転生のメカニズムを解明し、さらに前世の記憶を引き継ぐことにも成功しました。ジェンビューはその前世でまめすけくんたちと会ったのです。

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しかし、時すでに遅し、まめすけくんら4人はオウガに殺され息絶えていました。かろうじてまさみだけ息があり、ジェンビューが話しかけます。
まさみは彼に「自分には今世を何度でも繰り返し生きることが出来る能力があり、その度に死ぬ前の記憶を引き継ぎ酒井正美として生まれ変わることが出来る」と告げます。
ジェンビューは「自分なら4人をそのままの姿で生まれ変わらせることが出来る。しかし、記憶をそっくりそのまま引き継げるかは運次第」とまさみに言い、まさみは4人の遺体をジェンビューに託し息絶えます。

結果4人は記憶は引き継げなかったものの各々小枝豆助、渡辺秀、高山多香子、愛川裕美として生まれることに成功し、一方のジェンビューはその後の研究をより良く進めることで記憶を引き継ぐことに成功し、再び科学者として輪廻転生の研究を始めたとのことです。

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そして輪廻転生に関する新たな研究について実験が成功したので、それをドロップ達が見ることになりました。
果たしてその研究とは…。

今回はここまでです。なんにせよ一番のハイライトはexe.gameシリーズの物語が2450年の未来だったということでしょう。
このことが分かった時には空いた口がふさがりませんでした。なんちゅうフェイントをかましてくるのだと。
400年先の未来だと分かり、そこに科学的に証明された魔法という概念が加われば今まで思っていた疑問がすべて解決します。というかこの「2450」の数字はスタアイさんのexe.gameの評価を「お遊びで作った程度のゲーム」から「本格的ミステリーゲーム」へと引き上げました。むしろこのためにスタアイさんはここで「2450年」という年を出したのだろうとさえ思います。

今回もお読みいただきありがとうございました。次回はすみれちゃんのお兄ちゃんが引き起こすパニックとジェンビューが完成させた研究について見ていきます。

Memory.exeダウンロードページ
https://freegame-mugen.jp/adventure/game_7751.html(通常版)
https://elog.tokyo/adventure/game_531.html(R-18版)

セレーネ ブログイラスト
セレーネ。自筆イラスト。

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