2020年7月4日・ドクターイエロー見物録

 前回の記事にて、7月4日に東海道・山陽新幹線の新型車両“N700S”に乗車した話をしました。本来であればそこで旅の目的は終了したはずだったのですが、東京駅を降りて列車案内板を確認したところ、「回送983」という非常に気になる表記が…。

 今回はそんな幸運の新幹線「回送983」に遭遇したお話です。

特別な番号「983」

 すでに記事タイトルでお分かりだとおもうのですが「回送983」とは「ドクターイエロー」のことです。

 新幹線の列車にはどの列車にも必ず番号が割り振られます。例えば直前に乗った「のぞみ290号」など。

 その中でも「9××」と示される900番台は、かなり特殊な運用をされる列車に割り振られる運用番号であり、ドクターイエローをはじめ、特殊回送などかなり貴重な運用がなされるマジックナンバーなのです。

 今回は本当にたまたまそのマジックナンバーの一つ「983」に遭遇。まだ時間が空いていたので、東京駅でその特殊車両を待ってみることに。急いでご飯を食べホームに再び上がりました。

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幸せの新幹線・ドクターイエロー

 すると、直前まで停車していたこだま号が発車。その直後、あの黄色い新幹線がやってきました。

 新幹線のアイドル、ドクターイエローです。本当にすごい人!どこから情報を見つけてきたの?

 そしてドクターイエローは東京駅ホームの奥側に停車。これから2日間に渡る検査に向けて走り出す準備をします。

 しかし、やたら車体がきれい。直前に洗車でもしたのでしょうか?

 短い停車時間に撮れるだけ写真を撮っておきます。こちらはドクターイエローの窓から見えた階段状の設備。パンタグラフの監視室への階段ですね。

 また、今回やってきた車両は「T4編成」と呼ばれる車両。JR東海のドクターイエローですね。

 実はドクターイエローは全く同じ仕様の車両が2編成存在し、今回入線してきたT4編成とJR西日本籍の「T5編成」があります。お互いに交代しながら線路の検査を担当しています。

 それにしても、T4編成はTwitterで公開している漫画の主人公なだけに、今回このような形で出会えたのは嬉しかったです。

 撮影しているうちにお隣のホームにN700系が入線。考えてみれば700系東海道引退後に初めてドクターイエローを見ました。ものすごく当たり前のように700系顔の新幹線を撮影していましたが、こうして東京駅に700系の形をした新幹線が来るのは10日に一度しかないレアイベントになってしまったのですね。

 自分たちよりずっと足の速い後輩たちに交じって新幹線の安全を守り続けるドクターイエロー。そう思うとなおさらその偉大さを感じます。

 夢中で撮影しているうちに、あっという間に発車時刻となってしまいました。ギラリとライトを光らせ、博多に向けて出発していきました。

 短い時間でしたが、本当に幸運で貴重な体験になりました。

 以上、ドクターイエロー見物録でした。700系無き今、ドクターイエローも後何回見れるか分からない車両。できる限りの記録をしておきたいですね。

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