韓国語版日常研究 in web(3) 韓国Twitterの日常界隈(とちゃんみおの愛称)

みなさまこんにちは。明日はいよいよコミケですね!

私もサークル参加いたしますので当日(12月29日)は東テ29aでお待ちしております!

さてそこで「韓国語版日常研究」という本を頒布するのは前にお知らせした通りなのですが、今回はこの本の中では語れないTwitterの日常界隈のについてお話いたしましょう。
あと途中でちゃんみおの愛称のお話も入れました。

大体日本の漫画が韓国でどのように受け取られているかみたいな感じで読んでください。

狭いが深い奴ら
やっぱり日本の日常界隈と比べ狭いな、というのが正直な感想です。日本以上に話題になったとは聞かないですし。ただ、その熱狂っぷりは日本と同じものがあります。
どうしても人数が少ない界隈なので、盛り上がるときは凄まじいものがあるんですよね。あらゐけいいち先生の最新作のCITYが韓国で発売されたときの界隈の一体感は日本以上のものがありました。ファン同士の繋がりは日本以上のものがあります。同志だと分かれば例外なく歓迎されているようです。
ただ私が直接的に日常ファンだと確認できるのは日常のファンアートを描かれている方のみで、普段絵を描かれない韓国の日常ファンがどれだけいるのかは把握しきれていないのが現状です。というよりあまり見たことないです。どちらかというと「日常が特別好き」という人よりも「アニメ全体が好き」という人が日常ファンとつながっているようです。

日本のファンとどう繋がるか?
前述した通り日本よりもずっと狭い空間になっている韓国の日常界隈。やはり日常誕生の地、日本のファンとのつながりを求める人は多いです。
じゃあ、そこの人たちとどう繋がるかというと、韓国ファンの中でも日本語を理解できる人たちが日本の日常ファンと相互フォローとなり、そこから日本の界隈にも自分のことを知ってもらうというプロセスを取ります。
韓国では日本語が第二外国語として高校で学習できるので時折日本語を理解できる方がいるんです。さらに日本の漫画が大好きだと積極的に日本の漫画界隈にもアプローチをかけてくるというか。
で、日本人が「この韓国人の人いい感じの絵をアップしてるぞ」ということでその韓国のフォロワーさんの投稿を目にするようになり、さらにリツイートなどで別の日常関連の絵が流れてきたらその絵師さんをフォローする、みたいな感じで輪が広がっていくのです。

逆はなかなかないですけどね。そもそも日本の界隈は十分大きいですし。
私は韓国の日常クラスタさんを見つけてその人の作品をリツイートすることはありますが、日本人で日韓の日常界隈の窓口になっているのは実質私しかいないような気もします。英語圏と日本だと何人かそのような方はいらっしゃるのですがね…。
私も何か素敵なクラスタさんがいたら積極的にリツイートをかけていこうと思っています。

なお、日本の原文を日本語のまま読むということの憧れは相当強いらしく、ある日常ファンは「韓国語に訳された日常は原文の70%くらいしか元の雰囲気を維持できていない」とおっしゃってました。
他にも、前回、前々回の記事でいろいろ変わった訳され方をされているとお話しましたが、「やっぱり日本語をほとんど直訳してくれたほうが嬉しい」との声も聞いたことがあります。
こういう外国の方の声は結構生々しいものがありましたね。オリジナルに対する渇望はどの国でも強いようです。

各キャラクターはどんなふうに受け止められている?
韓国の日常ではどのキャラクターが人気でどんなふうに見られているのかという話です。
一応基本的には日本とほぼ同じような印象を持たれている方が多いようですが、ちょっと気になるキャラをピックアップ。

不動の人気を誇っているのはやはりゆっこ。韓国では「ユーコ」と本名で呼ばれているものの、その馬鹿さ加減が受けて韓国でも多くのファンアートが作られています。Twitterで一番多く見かけるキャラクターです。

次いでちゃんみおこと長野原みお。ゆっこの良き相棒になっていることもありゆっこの次にファンアートを見かけます。
それで彼女韓国では基本「ミオ」と呼ばれます。これは韓国に「~ちゃん」の表現がなく、「みおちゃん」が単に「ミオ」と訳されているというとこから来ているだけの話です。

しかし面白いことに「ちゃんみお」に当たる表現が韓国にもあるんですよね。それが「オミ」。
これ日常の5巻でゆっこが「みおちゃんみおちゃん…」と連呼するうちに「ちゃんみお」になったくだりを、「みおみお…」と連呼するうちに「おみ」となったというくだりに差し替えているのが原因。

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(韓国語版日常第6巻p153より。「オミ!」と叫ぶゆっこ)

日本では「ちゃんみお」のインパクトが大きくて一話しか出ていない呼び方なのにすっかりファンの間に定着してしまったんですよね。
しかし、韓国では「オミ」…。まったく愛称として根付いていません。
やっぱりインパクトが小さかったんだろうなーと思います。やはり日本語だからこそ「ちゃんみお」の愛称が根付いたのかなという印象。

次はなのちゃんなのですが、ここからあとのキャラクターは一気にファンアートが減っていく印象を受けます。なのちゃんはまだまだある方なのですが、麻衣、はかせ、阪本さんはファンアートを探すのがかなり大変になります。この3人に関しては関連するツイートもあまりないという印象です。桜井先生や中村先生クラスになるともう絶望的。
なのちゃんの絵を積極的に描いていた人も現在兵役でTwitterを離れているのでなんとも…。といよりみおっこがかなりのウエイトを占めているといった印象です。

モブキャラクターが流行ったら面白そうですけどね、吾妻さんとか大間々さんとか。日本人でも知らないか。
一回この二人の絵を韓国語の説明を載せてツイートしましたけど、韓国の方からほとんどいいねは来ず…(日本の方からはそれなりに来た)。

人気のキャラクターにはかなりの偏りがある。そんな印象が強いです。

ですが、かなりマニアックで楽しい世界ではあります。これまた少し変わった視点で「日常」というものを眺められるので結構おすすめです。私もたまに韓国の絵師さんのツイートはリツイートしていく方針なので、眺めてってください~。

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