スターアイランドさんのexe.gameをやるも第14回です。ようやく本編が終わり、今回と次回の2回に分けて分岐ルートについて見ていきます。
まず最初に言っておきたいのは、バッドエンドについては現時点で4つしかありません。
しかし、その4つのエンド一つ一つが恐ろしいほど濃く、また伏線回収の役割も担っているため、どれも短い字数では紹介できない状況です。
と言うわけでゆっくりとバッドエンドについて紹介していきます。どれも一つ一つ見ごたえがあるのでのんびり眺めていってください。
スターアイランドさんのYouTubeチャンネル
https://www.youtube.com/channel/UCcO6BOPrvZ72iFxptHxovzQ
家族エンド
まず最初の家族エンドですが、このエンドはゲーム開始時の難易度選択で「ゲキムズ」を選んでおきましょう。特に問題を解きたいのでなければわざわざ難易度を上げる必要はありません。必ず「ゲキムズ」を選んでおく必要があります。ゲキムズ以外ではこのエンドは発生しません。
※後のご指摘で「ふつう」「むずかしい」でもこのエンドが発生することが分かりました。訂正いたします。
というのもこの「家族エンド」、この筐体とのクイズ対決で負けることによって発生するエンドであるためです。
Memory.exe紹介の第一回目でもやりましたが、ゲキムズ以外ではまめすけくんが「これじゃない」としてあえて間違った問題を選んでも選択し直すことになるからです。
そのため必ずゲキムズでゲームをやることになります。
では問題を解いていきましょう。第一問はこちら。
は?
とりあえず初めてこの問題を見て思ったことは「ふざけてるのか」と。
と言うよりマジで答えさせる気がないのが分かります。
やっぱりまめすけくんを発掘するためのモードだなぁ、ゲキムズモードは。
追記となりますが、「ふつう」「むずかしい」モードでも問題が終わりに差し掛かると意図的に間違った答えを選択できる問題が出てきます。これら二つの難易度でも「家族エンド」を見ることが出来ます。「かんたん」ではこのような演出はないようです。
そして、あまりの難しさにまめすけくんの補助も入らず画面は真っ赤に。ピンチ。
ヤバい。たかこちゃん(9)でも十分アウトなのにさらなるステージへと進もうとしています。
どんだけ悪趣味なんだ筐体たちは。
なお、ここでまめすけくんが凌辱されるシーンを見るか見ないかを選択することが出来ます。
正直、まめすけくんが凌辱されるシーンはおまけみたいなものなので、見たくない人は飛ばしてください。
まじで俺何見てるんだろう状態になりますよ。
まめすけくんがされる内容としては、触手が出て来てまめすけくんが性的暴行される、といったところでしょうか。小3の男の子が痛いことされて喘いでる姿をアニメーションで見せられる羽目になります。なんでそこに労力かけた。
↑アニメーションを見ている時の僕
さすがに凌辱シーンをここに載せるわけにはいかないので、このシーンを元にした絵のリンク先を載せておきます。私が描きました(→pixiv)。
それか、スタアイさんの動画なり過去ツイートを見てください。マジで引きますよ。
宴も終わりまめすけくんは解放されました。しかし、凌辱されている姿は友達4人に見られていたという悲劇。
これ、見せられた側も精神的に来るタイプの拷問ですね。
筐体も去り、泣き出すまめすけくん。怖かったろうな。お兄さんもまともに見れなかったよあれ。
みんなに励まされ、とりあえず落ち着きますが。
目がヤバい…。これ後で絶対爆発するタイプのやつじゃないですか。
このクイズ戦以降は正規ルートと同じようにゲームを進めていきます。なおゲーム自体の難易度はゲーム中でも変えられるので、特にこだわりがなければクイズ戦の後は難易度は下げておきましょう。難しいです、はい。
そしてまさみと筐体が再び対峙しますが、この戦闘の前後の彼らの台詞が若干異なるものが用意されています。また筐体たちも人間の姿には戻らずまさみの手によって木端微塵にされてしまいます。
台詞の内容的に家族エンドもまさみの人生ループの一つとして扱われているだろうということが分かります。
家族エンドは筐体たちを救えなかった世界線なのでしょう。
そしてまさみが筐体との闘いを終え洞窟を出るとまめすけくんがパニック状態に陥っていました。まめすけ、そこには何もいないぞ落ち着くんだ!
しかし、まめすけくんの頭の中にはもう一人の自分が出現しており、彼を蔑む言葉を浴びせます。
今まで抱えていた劣等感があの筐体たちの性的暴行でプスプスと湧いてきているのでしょう。
そして、まめすけくんはまさみの必死の呼びかけで元に戻ります。まだこの時点では正気のようです。
そして夢の世界へ。たかこちゃん、ゆみちゃん、しゅうくんについては正規ルートと同じですが、まめすけくんだけ正規ルートとは異なる夢を見ることになります。
というのもまさみ曰く、彼女は精神病で精神安定剤を飲んでいるとのこと。そりゃあ、あんな人生何度もループしていたら精神もおかしくなるでしょう。
それでこの薬、とんでもない副作用があって、服用している時は精神が極めて安定するが、ストレスが極大になり死に対する思いが頂点に達するとため込んでいた精神が爆発し、最悪自殺にまで至ってしまうというのです。誰だこんな劇薬に許可出したの。
やっぱりディストピア感があるなぁ、星蘭町。
そしてまめすけくんは盛大にフラグをおっ立て、その後車に轢かれて夢から覚めます。
そしていぶき編。いぶきの前でもまめすけくんはパニックを起こしいぶきは困惑します。
そのまめすけくんの様子を見ていぶきはまめすけくんがおかしくなったのはタケルくんとカズヤくんの二人のせいだと決めつけます。
まあ遠因ではあるんですけど、本質はそこじゃないんだよなぁ…。
結局いぶきは場所を変えて二人に手をかけることを決意。まめすけくんの元から去ります。
いぶきとの遭遇を終えるとまめすけくんはさらにおかしくなり、4人はさらに事態が悪化していることに気付きます。
この状況を打開するにはまめすけくんを外に出すこと、もといこの死の世界を脱出することですが出口に向かう道中あの悪魔が立ちはだかります。
そう、ヴェンです。彼は上のような一言を言い残し5人の元から去ります。
八方塞がりの状況にまめすけくんのパニックが周りに伝染していきます。「何をすればいい」「どうすれば助かる」。答えの出ないまま場面はジェンビューの研究室に移ります。その直前…
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視点が変わってジェンビューサイド。ジェンビューは喫茶店にいた人たちを自分の研究室に招き入れます。すると。
こいつがいました。
この勢いでジェンビューらを攻撃するのかと思いきやヴェンは「人類滅亡をする必要がなくなった。代わりにもっと面白いことが起こる」と彼らに言い残しその場を去ります。
そしてヴェンは天界にも現れ、事態を面白がるような台詞を残した後、すみれちゃんと雪子さんの二人はジェンビューにより復活させられます。
なんだか復活の様相も正規ルートより不穏です。
あまりのうれしさにすみれちゃんはまめすけくんのもとに駆け寄りますが…。
死んだはずのすみれちゃんが目の前にいることが受け入れられないようです。それどころかドロップ、影楓、セレーネの存在も否定し、悪魔が怖い、人間が怖いなどと喚きだす始末。
挙句
お人形さんだけが友達と言い始めました。完全に壊れました。
しかしすみれちゃんは愛するまめすけくんを必ずもとに戻すと誓い、彼らはジェンビューの力で死の世界を脱出します。
あと、気付いたんですけど、まさみだけ不自然な方向に向いていますね。これはまめすけくんのことを正視できないことの表れでしょうか?
そして、5人は無事帰還しますがまめすけくんだけは壊れたままになってしまいます。
しばらくしてゆみちゃんはダイヤ島を訪れドロップと約束をします。一緒にお菓子を作ろうと。
しかし、約束の時間を過ぎてもゆみちゃんが来ないのでドロップは禁忌を犯して星蘭町に来てしまいました。直接ゆみちゃんの家にやってきました。
約束を守らないことを不審に思いゆみちゃんの部屋に駆け付けると。
ゆみちゃんは手首を切って自殺していました。まめすけくんを壊してしまったことに人一倍責任を感じ、その結果精神を病み続け最終的に自らの命を絶ってしまったのです。
なお、自殺に至る前はリストカットを頻繁に繰り返していたみたいです。手首に包帯を巻いているという描写が出てきます。
そんなゆみちゃんのことも知らず妄想の世界を生き続けるまめすけくん。
死の世界から戻って以降まめすけくんのことで各々のメンバーは完全に病み、しゅうくん、たかこちゃんは暗い子に、ドロップは精神病にかかり精神病棟に。影楓は「旅に出る」と言ったきり戻って来ず、雪子さんはまめすけくんを戻す魔法を勉強しますが、あまりの勉強量に気がおかしくなり、すみれちゃんはまめすけくんに受け入れられない状態でも必死に彼の看病を続けていきました。
そしてまさみは事態の重さに耐えきれず自殺することを決めます。がっつりフラグを回収しにきました。
ずいぶんもりだくさんなエンドでしたが、今までのスタアイさんのexe.gameの中では特に好きなバッドエンドです。だって救いがなさすぎる。
この「死んだ方がマシ」と間違いなく思わせてくれるこのエンドは最高レベルのように感じます。というか、ほかのエンドと比べて力の入れようが圧倒的に違い過ぎる。
この家族エンドに関してはこのゲームが公開される前、リプでスタアイさんから教えて頂いたのですが「児童虐待の恐ろしさ」を教えるためのエンドとのこと。
この虐待を連鎖させるのではなく、「いじめられっ子が劣等感を持ちながら生活していて、それをたった一回の性的搾取で爆発させ、人格を崩壊させる。さらに崩壊した人格が負の連鎖を引き起こし、その子の周りもドミノ式におかしくなっていく」様子は見ていて戦慄しました。
「みんな助かったんだけども何一つ救いのない」終わり方。ある意味ホラーゲームのバッドエンドの極致とも言えるかもしれません。
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未来エンド
この未来エンドは、ベッドで眠りについたかこちゃんの夢でChildren.exeの時点での時間軸に入ると出てくる上の選択肢から発生するルートになります。
バッドエンドを見るためにはここでは「前と違う言葉を言う」を選択します。
するとたかこちゃんは3人を引き留め屋敷から帰ることを選択します。
この選択が後にたかこちゃんにとって最悪なものだったとは思いもよらないでしょう。
ここで出来事も変わりたかこちゃんはもちろん他3人もまさみのことを忘れてしまいます。
そして夢だったはずのChildren.exeのこの世界がそのまま別の世界線となりゲームが続行していきます。
というより、休憩所で寝ていた時に起こったのは夢が現実へと変化したというのが適切です。
そして子供たち4人は帰宅しますが。
後日まめすけくんだけ一人で屋敷を探検することになりました。なんとも男の子らしい理由で探検するんですね。そういえばこの屋敷を探検しようといったのもまめすけくんのような。
そして中に入るとまさみの姿がありました。小学生がまめすけくんだけだということを除けば、あとはまんまChildren.exeのゲーム内容が進行していきます。
そして来ました骸骨の間。Childre.exeではしゅうくんたちは「行く」か「行かない」かを選択することができますが、ここでは全くその余地はありません。
二人は無条件にその場から引き返すことを決定します。
もちろん屋敷は荒れ放題になります。部屋に放置してあるメモには何やら知っているかのような台詞が・・・。
これはあれですね、Children.exeにおける「裏切られた期待エンド」ですね。
Childrenではしゅう君達はここで謎の女性に襲われますが、ここでは二人は上の玄関口まで逃げることに成功します。
ここで新たな事実が明らかになります。じつはしゅうくんたちがてっきり雪子さんの住まいだと思っていた屋敷はまさみが生まれ変わる前に住んでいた家、すなわち悪魔の家系たる大月家の住居だったことが判明します。
そこを酒井正美として生まれ変わったまさみが家を手直しし、そこに雪子さんを呼んだにすぎないのです。
いや、もしかしたら雪子さんも大月家の手にかかった被害者の一人なのかもしれません。それがまさみと心を通わせたため特別に地縛霊としてまさみのもとにいることが出来た。そんな経緯なのかもしれません。
そしてChildre.exeのバッドエンドよろしく屋敷から出られない展開に。
そして・・・
まさみとまめすけくんが「三雪」と言う名の女性に追い詰められます。
果たしてこの女性は一体何者なのでしょうか?シルエットが雪子さんに似ていますが…。
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翻って時間が進み場面はDestiny.exeに。まめすけくんは行方不明扱いとなり、みんながすごく心配しているようです。もとはと言えばたかこちゃんがあんな選択したからまめすけくんがいなくなっちゃたんですけどね。
いなくなった友達を心配に思いながらもしゅうくんたちは岐路に着きます。どうにもこのバッドエンドではしゅうくんが主人公格に戻っているように感じます。
そして3人分のミッションに挑む子供たち。ここはもちろんショートカットされますが、しゅうくんは一体どんなミニゲームをしたんでしょう。
と言うより2人抜けたDestiny.exeってどんな感じなのか少し興味あります。ここも見れてさらに分岐したら面白そうですけどね。さすがに本筋と関わってこないから無理か。
そしてまたもやたかこちゃんは変なことをされていました。汚い言葉なので割愛しますが、きっとこういうことなのでしょう。
続いてNightmare.exeの時間軸に移動します。たかこちゃんはこんなことを言っていますが、もともとは寝る前から夢の世界のはずなんだよなぁ…。どっからおかしくなった。
そして進んでみるとゆみちゃんが包丁を持って一人佇んでいました。
何事かと聞くと
ゆみちゃんがなにやらカニバリズム的な言葉を発し始めました。ツインテールの髪を下ろしていることからも明らかに通常とは異なる状態であることが分かります。
そして「まめすけくんを忘れて私を愛して」とレズビアンな発言をした後、ゆみちゃんはたかこちゃんを襲います。
そう、ゆみちゃんは血や人の臓器を好んで見るのが好きな特殊性癖の持ち主だったのです。
しかもたかこちゃんのことが幼稚園の頃から好きだったというレズビアンでもありました。
にしてもスタアイさんのゲームシリーズの中でも今まで見たことないような恍惚な表情。
実はNightmare.exeにおける隠しエンド(=解体エンド)もこのゆみちゃんの性癖が爆発するエンドであり、このMemoryにおける未来エンドも解体エンドをなぞったものになります。
Nightmareのバッドエンド集の時には詳しくはお話ししませんでしたが、そこではゆみちゃんはたかこちゃんの死肉をむしゃむしゃします。ついでに邪魔なのでしゅうくん、まめすけくん、まさみも殺しています。
この未来エンドではさすがにそこまでしませんが、最終的にゆみちゃんはたかこちゃんの体を骨が見えるまで切り刻んでしまいます。
遅れてたどり着いたしゅうくん。その現場のあまりの凄惨さに絶句します。
おまけにたかこちゃんのお腹の中に赤ちゃんがいることにも気づきます。
ついに爆発してしまったゆみちゃんの性癖。それはたかこちゃんを切り刻むという最悪の形で露見してしまい、自分のやってしまったことに対して完全にパニックになってしまいます。しかも、ただの夢ではないということは分かっており、おそらく現世でたかこちゃんは死んでいることも悟ります。
こんな自分だったら死んだ方が良い。自殺してやるとゆみちゃんは喚きますが…。
そんなゆみちゃんを受け入れしゅうくんは彼女を励まします。あ、これ絶対ゆみちゃん惚れるパターンだ。
まめすけくんは天然でモテるタイプですけど、しゅうくんは甘言で人を惚れさせるタイプですね。
残念ながらたかこちゃんは自宅で変死体となって発見され、外傷こそ無かったものの帰らぬ人になってしまいました。ゆみちゃんも愛していた人を失いうつ病に。
その後二人は付き合い結婚することに。まさかの結婚オチでした。
最後は夫婦揃って紅葉狩りに行き、かつていた仲間、いたかもしれない仲間に思いを馳せながら物語は幕を閉じます。
ゆみちゃんの暴力性はNightmare.exeの解体エンドですでに明らかになっているのですが、Memory.exeでいよいよはっきりと表れました。
だからと言って正規ルートに大きな影響があったわけではありませんが、物語を狂った方向に向かわせるいい材料になっていたように思います。
実際ゆみちゃんがクレイジーサイコレズだと知ってからゆみちゃんのこと好きになりましたからね。実際サイコなゆみちゃんをイラストに描き起こしてしまいましたし(この記事の一番下に該当の絵を掲載しております)。
ここで描いたゆみちゃんの表情はもう二度と描けそうにない…。だけど私的には自分の描いた絵の中では一番好きです。
それくらい、ゆみちゃんの性癖には興奮させられました。大好きですゆみちゃん。
まあ、それ以上に好きなのはたかこちゃんですけどね。誰よりも不憫すぎるのがたまらないです。
と言うわけで今回はMemory.exeのバッドエンドのうちの2つの紹介でした。
予想より記事に書くのずっときつかったです。めちゃボリューミーでした。
ですがその分充実した内容となっており、書きごたえがありました。
次回は残る2つのバッドエンドを紹介していきます。そして次々回でおまけ編。その次が最終回の感想を兼ねた総まとめ編となります。
今回もお読みいただきありがとうございました。それでは次回木曜日にお会いしましょう。
Memory.exeダウンロードページ
https://freegame-mugen.jp/adventure/game_7751.html(通常版)
https://elog.tokyo/adventure/game_531.html(R-18版)
Nightmare.exeより「解体エンド」。自筆イラスト。pixiv、Twitterに投稿済み。
pixivリンク先